大きな怪我をしたり、障害を持っている人を、治療のための運動療法、そして温熱療法やマッサージなどの物理療法などによって機能の改善を行っていくのが理学療法士です。
リハビリテーションを行うことになったときの最初の難関であり、このときの指導が、その後の機能回復にも大きな影響を及ぼすこともあります。
そんなリハビリテーションの最初の関門とも言われる理学療法士はいったいどのくらいの収入をもらって働いているのでしょうか。
もちろん、働いている職場などの考え方の違いなどにより、収入は大きく違ってきますが、平均的な年収は概ね400万円弱といったところだそうです。
これは同じ医療分野で勤務している医師や看護師たちに比べれば少ないらしいです。
医師や看護師たちがその資格がないとまったく仕事ができない、業務独占資格であるのに比べ、理学療法士はある一定の知識を学んでいる証明があれば理学療法士でなくても仕事を行えるというところに違いがあります。
また、平均的な月収は約28万円、ボーナスは64万円など、他職種の高額所得者に比べれば若干低くなっています。だからこそ、看護師が転職をする際に収入を考慮するのと同じように、理学療法士も収入を考慮して就職先を決めるのでしょう。
しかし、目の前で、機能の衰えていた人が自分のリハビリで回復していく姿を見ていくのは高額な給料をもらうよりやりがいのある仕事といえます。
そういった魅力的な一面から、近年では理学療法士を目指して資格を取得する人が急増しているというデータもあります。
やりがいがあって、収入もそこそこという点が魅力の一面になっているようです。